七夕の日には、五色の具をそえた「七夕そうめん」を食べる風習があります。
七夕そうめんのルーツは、「中国の索餅(さくべい)というお菓子」と織姫にお供えした「五色の糸」だということをご存知ですか?
今回は「七夕そうめんの由来と意味」 「かわいい!ときめく!七夕レシピ」をご紹介します!
もくじ
七夕そうめんの由来と意味①『索餅(さくべい)』
(出典:ヤフーブログ杉山家の食卓)
七夕にそうめんを食べる風習は、古代中国の索餅(さくべい)という食べ物が由来しています。
現代でいうと、かりんとうのようなお菓子のことです。
この索餅(さくべい)というお菓子がそうめんの元祖で、時代とともに「さくべい」→「さくめん」→「そうめん」と、その呼び方も変化していきました。
では、なぜ索餅(さくべい)を七夕に食べる風習が根づいたのか?というと・・・
中国の故事が関係しています。
索餅(さくべい)を七夕に食べた理由
その昔、中国の皇帝の子どもが七月七日の日に亡くなってしまいました。
その直後から熱病の病がはやるようになり、人々はその子の悪霊の仕業ではないかと恐れるようになります。
そして霊をしずめるために、生前その子が好きだったお菓子(索餅)をお供えすると、病気の流行がおさまりました。
このことから、『七月七日に索餅(さくべい)を食べると無病息災で過ごせる』と考えられるようになったのです。
七夕そうめんの由来と意味②『五色の具』
(出典:レシピ大百科)
中国の故事の話から、七夕に「そうめん」を食べるようになったわけですが・・・。
七夕の日に食べるのは、ただのノーマルそうめんではありません。五つの色の具をそえた「七夕そうめん」なんです。
『五色(ごしき)の具』ってとこがミソなんですねー!
七夕そうめんに五色の具がそえられる理由
その理由は?というと・・・
『織姫にお供えする糸』がその由来だとされています。
織姫はその名のとおり、機織り(はたおり)の上手な女性だったんですね。
ですから、七夕の日には織姫のために五色(ごしき)の糸をお供えしていたそうです。
それがいつしか、『(七夕そうめんの)五色の具』になったというわけです。
また、メインの白いそうめんは「天の川」または「織姫のつむぐ糸」を表現しているといわれています。
織姫といえば、やっぱり『糸』なんですね~。
七夕そうめんの五色の具の中身に明確な決まりはありません。
五色を意識して、あなたの好きな具材をそろえて「七夕そうめん」をつくりましょう!
「彦星と織姫が会えますように」そんな願いを込めながら、夕飯の用意をしたいですね。
五色思想と五色の糸
七夕の歌に「♪五色(ごしき)の短冊~わーたーしーが書いた~」というフレーズがあるのをご存知でしょうか?(2番です。)
七夕にお供えするのは「五色の糸」、七夕そうめんも「五色の具」、願いごとを書くのも七夕の「五色の短冊」。
七夕はこの『五色』がものすごく強調されていますよね。
これには、古代中国でうまれた『五色(ごしき)思想』という自然哲学が関係しています。
五色思想とは『万物は五つの要素にわけられる』『宇宙の摂理のおおもとは五色である』という考え。
なんか漠然としすぎて、わかるようなわからんような。
ちょっとむずかしいですよね・・・。
無理やりざっくりまとめると「宇宙は広いけど、それを構成しているのはたった五つの要素だよ。」というお話です。
七夕は星にまつわる行事なので、この五色(ごしき)思想と関連が深いんですね~。
七夕そうめんの『五色の具』は何にする?
(出典:うちのごはん)
七夕そうめんの五色の具にはどんな食材を使えばいいでしょうか?
三色くらいならパッと思い浮かびますが、五色もあると何がいいかちょっと迷いますよね。
そこで、そうめんにピッタリ!なカラフルな食材の例をあげてみます!
赤系:ハム、カニ、カニかま、トマト、さくらんぼ(シロップづけ)、パプリカ、みょうが
黄色系:たまご、かぼちゃ、にんじん、パプリカ
緑系:青じそ、オクラ、みつば、きゅうり
茶色系:しいたけ煮
白系:白ねぎ、かまぼこ
七夕の夕食の献立!アレンジがかわいいレシピ集
七夕は年に1度だけ、彦星と織姫が会えるというロマンチックな日。
夕飯には、見た目もかわいい華やかなメニューを用意したいですよね。
七夕そうめんのレシピ
そうめんの天の川ゼリー寄せ
彦星と織姫の七夕そうめん
七夕ジュレそうめん
七夕デザートのレシピ
ステンドグラスパフェ
天の川ゼリー
七夕のお菓子!索餅(さくべい)のレシピ
そうめんの元祖である索餅(さくべい)。
古代中国で、七夕の日に無病息災を願って食べられてきました。
素朴でおいしそうなお菓子なので、おやつにつくってみてはいかがでしょうか?
索餅(さくべい)風焼きドーナッツ
まとめ
七夕の食べ物の風習は、古代中国から伝承されてきたものだったんですね。
七夕料理をおいしくいただきながら、その由来や意味を次の世代にも伝えていきたいですね。