お風呂は湿度が高く、気をつけていてもすぐにカビが生えてしまいますよね。
しかも、洗剤でこすってもなかなか取れない・・・。(涙)
ですが、あきらめてカビをそのままにしておくと健康に害を及ぼす可能性があります。(アレルギー症状の悪化、肺炎など)
カビを見つけたらすぐに除去しましょう!
専用のカビ取り剤を使用し、ちょっとした工夫をするとあっという間にきれいになりますよ。
今回は「カビの取り方の手順やコツ(場所別の4つの方法)」 「専用カビ取り剤の使い方や注意点」 についてお伝えしていきます。
頑固なパッキンのカビ、カビ取り剤を噴射しにくい天井、一つひとつ洗うのが面倒な椅子やふたの掃除方法も詳しくご説明します。
わが家で愛用している、おすすめのカビ取り剤もご紹介しますね。
関連記事:
お風呂のカビ発生を防止!再発させない3つの予防法
お風呂の天井を掃除する方法!6つの手順でカビも撃退!
もくじ
①お風呂の壁・床・浴槽のカビを掃除する方法
「お風呂の壁にプツプツ生えているこれはなに・・・?」その正体はおそらく、黒かびです!
壁の上下、床の四隅、開いた扉の裏側、シャンプーを置いている場所などによく発生します。
中性洗剤とスプレータイプのカビ取り剤を使って除去しましょう。スプレータイプはシュシュッと広い範囲に吹きつけることができるので便利です。
カビ掃除に必要なもの
カビ掃除に必要なものは次の通りです。
お風呂用洗剤 | バスマジックリンなどの一般的な中性洗剤です。 |
カビ取り剤 | カビ取り力が高い塩素系漂白剤がおすすめです。 |
ゴム手袋 | 強力な洗剤を扱うため手袋が必要です。素手ですると手の皮がボロボロになってしまいます。 |
メガネ・ゴーグル | 漂白剤が目に入ると、最悪の場合失明するおそれがあるので防御しましょう。 |
マスク | 漂白剤を吸い込むのを防ぎます。 |
お風呂用洗剤はバスマジックリンがおすすめです。泡が、汚れをどんどん取り込むので、皮脂汚れや湯アカをこすらず落とせます。また、泡切れが速いので素早くすすげる点も◎。
カビ取り剤には「カビハイター」が特におすすめ。きめ細かい泡がカビに密着し、ガンコな黒カビを根っこから撃退してくれます。
カビ取り剤の種類「塩素系」と「酸素系」
カビ取り剤には「塩素系」と「酸素系」があります。特徴を簡単にまとめた表がこちら。
カビ取り力は塩素系の方が勝っていますが、取り扱いには注意が必要です。詳細は後の項目でご説明します。
混ぜるな!塩素系漂白剤と「酸性の物質」
この塩素系漂白剤は、万が一酸性の物質と混ざると有害な塩素ガスが発生してしまいます。非常に危険ですので併用しないようにしましょう。
・酢
・クエン酸
・サンポール(トイレ洗剤)
カビを取るために酢やクエン酸を使っていて思うように取れず、途中でカビキラーを使うというケースでは注意が必要です。十分にすすいでから使うようにしましょう。
ちなみに酸素系漂白剤は酸性ではありません。たとえばワイドハイターは、粉末タイプ(主成分: 過炭酸ナトリウム)は弱アルカリ性で、液体タイプ(過酸化水素水)は弱酸性です。
有害ガスは発生せず、人体に無害な「酸素ガス」が発生します。
ただし、互いに打ち消し合って漂白効果がなくなりますので混ぜないようにしましょう。
カビを掃除する手順
風呂場のカビを掃除する手順は次の通りです。マスクやメガネ、ゴム手袋を装着してから始めましょう。
1. 換気を十分に行う
塩素系漂白剤(カビキラーなど)には独特のツンとする臭いがあり、吸い続けていると気分が悪くなってしまいます。必ず換気扇を回し、窓や入り口を開け放ちましょう。
2. カビ取り剤の前に中性洗剤で洗う
最初にお風呂用の中性洗剤で汚れを落としましょう。
カビには石鹸カスや皮脂汚れが付着しています。この汚れを洗うとカビ取り剤の洗浄成分を密着させることができ、除去しやすくなります。
3. カビ取り剤をスプレーする
カビ取り剤を直接スプレーします。
すぐにこすりたくなりますが、入り込んでいるカビの菌糸に薬剤を浸透させるため、しばらく置いておきましょう。
目の高さより上のところには直接噴霧しないようにします。薬剤が目に入って危険です。
高い位置のカビには、布やスポンジにカビ取り剤を吹き付けてから掃除するようにしましょう。
4. しばらく置く
カビ取り剤が効果を発揮するまでにしばらく時間を置く必要があります。製品によって違いますが、15分程度のものが多いようです。
カビ取りしたい箇所が複数ある場合は、他の箇所にも先にまとめてスプレーしておくとスムーズです。
5. シャワーで洗い流す
一定時間経ったら、シャワーで洗い流します。
高い位置のカビに布やスポンジを使ってカビ取り剤を塗った場合は、水拭きをして薬剤を落としましょう。
シャワーをかけると、カビ取り剤を含んだ水滴が自分にかかるため注意しましょう。
思ったほど取れない場合は、再度カビ取り剤を塗布し、サランラップを被せて半日ほど置いてください。ラップで空気(酸素)を遮断して黒カビを死滅させましょう。
②お風呂のパッキン部のカビを掃除する方法
お風呂の壁などのパッキン部(継ぎ目部)の頑固なカビ、こすってもこすってもなかなか取れないですよね。
スプレータイプのカビ取り剤ではなかなか落ちなかったカビも、パッキン専用のものを使うと、とってもスムーズ!初めて使ったときには「こんなことなら最初から購入すればよかった・・・」と思ったくらいです。
用意するもの
よくあるスプレータイプのカビ取り剤だと、壁に使うと薬剤が垂れてしまい、狙ったカビに効果を発揮できません。
でも、ジェルタイプの商品だと液ダレせずカビに留まって強力に除去してくれます。
おすすめのカビ取り剤(ジェルタイプ)
ジェルタイプの中でも、カビホワイトという商品が特におすすめです。
市販品の6倍という高濃度な業務用洗剤で、頑固なカビも強力に除去できます。それなのに乾くと人体に対して無害になるのが特徴です。(使用時はきちんと換気してください。)
実際に使ってみたところ、まったく薬剤が垂れず楽々塗ることができました。時間が経っても垂れてきません。ノズル先端が工夫されていて、狙ったところにきちんと塗れるのが◎です。
気になる効果についてですが、こすっても全然取れなかった黒カビがきれいさっぱり取り除けました!
カビ取り剤(ジェルタイプ)の使い方
パッキン部・継ぎ目部に生えているカビにジェルを直接塗っていきます。カビを覆うように少し広め(厚み5mm程度)に塗るのがポイントです。
換気はしっかり行いましょう。また、強力な薬剤のため、皮膚や衣服に付着しないよう十分注意してください。
ジェルタイプなら狙った部分にさっと塗れて液ダレしませんので、必要な箇所に次々と塗っていきましょう。
ジェルを塗ってからしばらく(約15分)置いた後、シャワーで洗い流します。カビ取り箇所をこする必要はありません。
思ったほど取れない場合はスプレータイプ同様、再度ジェルを塗布し、サランラップを被せて半日ほど置いてください。
③お風呂の天井のカビを掃除する方法
浴室の天井の掃除はできていますか?実はカビは天井にも生えることがあります。天井の平らなところ以外に、角のパッキン部が生えやすい箇所です。
天井にカビが生えていると、浴室に胞子が降り注いでしまいます。せっかく床や壁のカビを除去しても、この胞子の影響で短期間で再発してしまいます。
ですが、天井掃除は手が届かない場合が多いです。そのような場合は、クイックルワイパーなどの柄付きワイパーを使うと楽に掃除できますよ。
詳しくは お風呂の天井を掃除する方法!6つの手順でカビも撃退! をご覧ください。
④お風呂の椅子やふたのカビを掃除する方法
お風呂の椅子の内側や、浴槽のふたのレール部分などにもカビが生えやすいですよね。
スポンジの届かない接続部分の隙間に発生したカビは、なかなかやっかいです・・・。
何より、一つひとつ洗うのが面倒!!・・・なので、お風呂の備品はまとめて『酸素系漂白剤でつけ置き洗い』しましょう!
- 浴槽に50℃のお湯をためる。
- 粉末タイプの酸素系漂白剤を投入し、よくかき混ぜる。(ワイドハイターの場合は1本使い切る)
- 椅子、浴槽のふた、石けん置き、浴室棚(取り外しできるタイプもあります)などを浴槽に入れる。
- 2~3回追い炊きしながら、1時間ほどつけ置きする。
この方法でつけ置きしてからシャワーで流すとピカピカがよみがえります。
それでも残っている場合はスポンジで軽くこするとスルンと落ちますよ。
ポイントはお湯の温度を50℃にすること。酸素系漂白剤の効果が発揮しやすくなります。
ちなみにわが家では酸素系漂白剤で衣類を洗濯した後の洗浄液に、お風呂の備品もつけ置きしています。
追い炊き機能は付いていないので、時々お湯を足して50℃くらいの温度をキープするようにすると十分な効果が得られますよ。
ちなみに、洗濯物の臭いや黒ずみ、黄ばみも酸素系漂白剤できれいになります。衣類の場合、お湯は40℃が適温です。
関連記事:タオルの臭い取り方!「酸素系漂白剤+40℃のお湯」が最強
ここまでカビ掃除の方法についてお伝えしてきました。
ところで、そもそも「カビが生える原因」にはどのようなものがあるのでしょうか?原因さえわかれば、それを取り除くことで予防することができます。
次の項目で少しご説明しますね。
お風呂にカビが生える原因は?
「じめっとした環境でカビが生える」というイメージがあると思いますが、それ以外にも原因があります。
- 養分 … 身体の皮脂、石鹸カスなどがカビのエサになります。
- 空気 … カビが活動するには酸素が必要です。
- 温度 … 20℃以上で活気づき、28℃前後で一番活発に繁殖します。
- 水分 … 湿度60%以上、特に80%以上で猛烈に繁殖します。
この4つは、”カビが生える四大要素”と言われ、どれか1つでも条件が欠けるとカビは発生しません。
日々の習慣で上手に取り除くと、カビが生えにくい環境になります。
詳しくはこちらの記事にまとめましたのでご覧ください。
関連記事: お風呂のカビ発生を防止!再発させない3つの予防法
まとめ
床、壁、パッキン、天井…気になっていたカビがきれいに取れると気持ちがいいですよね。
ですが、せっかくカビを除去しても、適切な予防策を取らないとすぐに再発するおそれがあります。
”掃除 → 予防”の流れでいい状態を保ち、カビのない快適な暮らしをしてくださいね。