畳のカビを掃除!除菌方法から干し方、表替えまで徹底解説!

畳の上でごろんと寝転がると心が安らぎますよね。あ~~至福のとき!
それなのに・・・!!畳にカビが生えちゃったなんて、ショックですよね。

さっそくきれいに掃除したいところですが、気をつけたいのが畳の性質です。
これをよく理解して掃除しなければ、畳の色落ちや変質をまねき、さらに状況を悪化させてしまいます。
重曹やカビキラーを畳の掃除に使用することはできません。

 

今回は「畳のカビ掃除の具体的な手順と予防策」 「畳の掃除NG集」 「カビがくり返し発生する原因」についてお伝えしていきます。

カビが生えている範囲が広い場合は「畳の表替え」も検討しましょう。

畳のカビを掃除する方法

 

畳のカビ掃除の流れ

畳のカビ掃除は次のような流れで行います。

取り除いて終わりではなく、畳を上げて干すという工程も大切です。

①エタノールと歯ブラシで掃除

 

②畳を上げて、数時間干す

 

③畳の下の床と畳の裏に掃除機をかける

 

④畳を元の状態に戻す

 

 

エタノールと歯ブラシで畳のカビ掃除!

まずは、カビに対する除菌力が高い「消毒用エタノール」と「歯ブラシ」を使ってカビを取り除きましょう。

【用意するもの】

 

消毒用エタノール、タオル2枚(エタノール用、乾拭き用)、歯ブラシ、エタノールを入れる容器

※はじめに
・窓をあけて換気する。

 

・カビの胞子を吸い込まないようにマスクを着用する。

 

・手荒れ防止のために手袋を着用する。

 

 

 

①タオルにエタノールをたっぷり染み込ませ、カビを拭き取る。

 

②容器に少量のエタノールを入れる。

 

③歯ブラシにエタノールをつけ、畳の目に入り込んだカビをかき出す。
(こまめに歯ブラシをエタノールで洗う。エタノールが汚れてきたら新しいものに入れ替える。)

 

④乾いたタオルで拭き取る。

 

 

カビを殺菌できるのは『消毒用エタノール』

 

畳のカビ掃除に使うエタノール。注意したいのは、その種類です。

畳のカビ取りには『消毒用エタノール』を使いましょう。

 

薬局でよく売られているエタノールは「無水エタノール」「消毒用エタノール」
この2つの違いは濃度です。無水エタノールはほぼ100%の濃度ですが、消毒用エタノールは70~80%の濃度。

濃度が高い無水エタノールの方が効果がありそうですが、実はそうではありません。無水エタノールには消毒・除菌効果はありません。

無水エタノールは揮発性が高く、一瞬で蒸発するという特徴があります。ですから、カビに効果を発揮する前に乾いてしまうのです。

 

それに対して消毒用エタノールは、濃度が低い分、無水エタノールよりも蒸発するまでに時間がかかります。

その間、カビにとどまって除菌できるというわけです。

ということで、カビの掃除には『消毒用エタノール』を使いましょう!お間違えのないように。

自宅に無水エタノールがある場合は、エタノール:水=8:2の割合で薄めると消毒用エタノールとして使えます。

 

畳の上げ方

 

エタノールでカビの消毒ができたら、畳を上げて干しましょう。
畳を上げることに馴染みのない方は「え??畳って干せるの??」と思うかもしれません。

実は、畳って床から取り外すことができるんですよ。
持ち上げて移動もできるので、カビが生えてしまった畳は太陽光に数時間あてて風を通しましょう。

①畳のふちのすき間にマイナスドライバーを差し込む。
畳の下の床まで差し込んだら、こじ起こし、すき間ができたら手で持ち上げる。

 

②太陽光があたる場所に数時間立てかける。

 

③畳の裏側や畳の下の床に掃除機をかけ、ほこりを吸い取る。

 

 

※屋外に場所がない場合は室内でもOK。壁に立てかけたり、畳どうしで立てかけることもできる。

 

※畳を上げるのが大変な場合は、畳を持ち上げ、缶詰を下にはさんで空間をつくると風を通すことができます。

注意

畳は元通りの向きや場所に戻さないと、はまらなくなってしまいます。
外すときによく覚えておきましょう。

 

わからなくなった場合は、畳の裏側に「北」「南東」など方角を示す文字が書かれていることもあるので参考にしましょう。

その文字の上部が部屋の中央に向くようにはめるとうまくいきます。

畳のカビだけでなく、ダニの発生を予防するためにも、お天気のいい日に定期的に上げるようにしましょう。

 

カビを根こそぎ除去する『カビホワイト ソフト除去スプレー』

エタノールで除菌したけれど、まだ残っている。カビは取り除けたけれど、できてしまったシミや臭いが気になる。

という場合には、こちらの商品もおすすめです。

【カビホワイトの特徴】

 

・カビの胞子だけでなく、菌糸も分解するので根こそぎ除去できる。

 

・乾燥すれば人体に無害。

市販のカビ取り剤とは大きく異なるのは、乾燥すれば無害になるということ。
畳は薬剤を水で洗い流すことができないので、これはうれしいポイントですね。

※作業中の危険度や臭いの強さは、市販のカビ取り剤と同じレベルです。
※畳のヘリにかかると漂白されてしまうので、しっかり養生しましょう。

 

その方法ちょっとまった!畳のカビ掃除NG集

 

NG①重曹の使用

安心して使えるエコ洗剤、重曹。ですが・・・畳には不適切です。
畳に重曹を使用すると、アルカリ成分に反応して畳が変色してしまいます。そうなると元には戻せないのでくれぐれもご注意ください。

NG②カビキラーの使用

カビキラーなどの塩素系漂白剤を使用すると、畳が変色したり、傷んでしまいます
また、カビキラーは素手で触ることのできない強い薬剤なので、水洗いできない畳への使用は控えましょう。

NG③酢の使用

酸性で殺菌効果が期待できるお酢!家にあるし、口に入れても安全だし、これでカビを除去できたら一番いいですよね。

ですが・・・実はお酢にカビを殺菌する効果はほとんどありません
それどころか、お酢の原料である穀物がカビのエサになり、かえって増殖をまねくことにもなります。

『国立医薬品食品衛生研究所』という専門機関がこんなPDFを公開しています。下の方に「食酢の使用については控えるように」との記載もありました。

参考:室内のカビ駆除方法|国立医薬品食品衛生研究所

NG④掃除機の使用

掃除機のパワーで畳の目の奥にはびこったカビも吸い取りたい!と思いますよね。

ですが掃除機でカビを吸いとると、排気といっしょに目には見えないカビの胞子を部屋中にばらまくことになります。
掃除機の内部にカビの胞子が残ってしまう心配もあるので、歯ブラシで地道にかき出しましょう。

どうしても使用したい場合は、くれぐれも換気を忘れずに。使用後は掃除機の手入れを入念にしましょう。

深刻なカビの場合は畳の表替えを!

びっしりとカビが生えている場合は、表だけカビを取っても、中に残ってしまいます。
いっそのこと畳の表替えをしましょう。

「畳の買い替えかぁ。高いんだろうな・・・。」と心配になりますが、
畳そのものではなく、イ草で織られたゴザ状の表面だけの交換なので畳ごと取替えるよりもずっとリーズナブルにできます。

料金の相場は、1畳あたり5000円~15000円くらい
使われる素材のランクによって値段に差があります。

畳の表替えを自分でするという方法もありますが、シワがよってしまってなかなか綺麗にできないので、業者に依頼することをおすすめします。

畳の表替え検索



もう畳にカビを生やさない!7つの予防策

1.一に換気、二に換気

こまめな換気が大切です。カビは一人暮らしや共働きの家庭など、日中閉め切っている時間が長い家によく発生します。
在宅時間が少ない場合でも、出かける前や帰宅後に換気をする習慣をつけましょう。

2.和室で洗濯物の部屋干しをしない

洗濯物の部屋干しは、畳のある部屋では控えましょう。湿度が一気に上がってしまいます。

3.除湿機やエアコンの使用

梅雨時など、じめじめした季節には除湿機やエアコンを使用して、室内の湿度を調整しましょう。
ちなみに、エアコンを除湿目的で利用するとエアコン内部にカビが繁殖しやすくなるというデメリットも・・・。

室内の湿気対策には除湿機の使用がベターです。

4.結露はこまめに拭く

結露をそのままにしておくと、湿度が上がりカビの発生につながります。
冬場に窓際の畳にカビが生えてしまうケースも多いので要注意です。

5.年に2回は畳上げを

上で説明した、畳上げ。春と秋の年に2回、よく晴れた日に行いましょう。

手間はかかりますが、やっておくとカビやダニの発生の予防や雑菌の退治もでき、畳が長持ちします。

6.カーペットや家具の設置の見直し

畳の上にカーペットを敷くと通気性が悪くなるのでおすすめしません。カビやダニの温床になってしまいます。
冬場の寒さしのぎにカーペットを使用する場合は、あたたかくなったらすぐに取り外すようにしましょう。

同じ理由で、家具もなるべく置かないようにしましょう。特にタンスやソファベッドなど脚のない家具の設置は不向きです。

7.布団は毎日上げる

和室で布団を敷いて寝ている人も多いと思いますが、布団は敷きっぱなしにせずに毎日たたみましょう。

万年床にしていると・・・久しぶりにめくってみると布団にも畳にもカビが!!という悲劇をまねいてしまいます。

「赤ちゃんの布団にカビが生えてしまった」という話もよく耳にします。
赤ちゃんの布団は頻繁に使うのでついつい敷いたままにしてしまいますが、こまめに干す、敷く場所を変えるなどして清潔に保ちましょう。

 

何度もくり返しカビが生える!どうして?

カビをしっかり除去・除菌した上で、換気などの予防をしているにも関わらず、何度もカビが発生する場合・・・。
土地柄や施工不良などの住環境が影響しているかもしれません。

室内が全体的に湿っぽかったり、床下から湿気が上がってきているような場合は、専門業者に相談してみましょう。

 

畳にカビが何度も生える原因

カビが発生しやすい土地

家が建っている土地の湿度が高かったり、空気の通りが悪いと床下に湿気がこもりやすくなります。

・水田や沼地があった場所を造成した。

 

・地下水の水位が高い。

 

・周囲の家に比べて低い土地にある。

 

・住宅密集地で周囲の家との間が狭い。

 

・日当たりが悪い。

 

施工不良の可能性

新築して間もない家にカビが生える、部屋全体が湿っぽくカビ臭い。
床下をのぞいてみると湿気がこもっていてカビだらけだったという話も珍しくありません。

この場合、床下の防湿対策が不十分だったという可能性もあります。
畳を上げて確認してみましょう。

 

その他

次のような場合は、カビが発生しやすい状況です。特に注意して、日頃から予防につとめましょう。

・購入して2~3年以内の畳

新しい畳は吸湿効果が高く、水分をよく含みます。時間の経過とともに吸湿効果が下がっていきます。

 

・1階の和室

1階の和室は、マンションでも戸建でも湿気がこもりやすい環境です。あまりひどい場合は、専門業者に相談しましょう。

 

吸湿効果があるのは畳を使用するメリットでもあるのですが、裏目に出てしまうと大変ですよね・・・。

賃貸マンションの場合は入居前に畳の表替えをすることも多いので、引っ越して早々にカビを生やさないよう、しっかり換気をしましょう。

 

まとめ

畳のカビを見つけたら、まずは消毒用エタノールを使って取り除きましょう。
くれぐれも重曹は使わないように気をつけてください。

表面だけでなく奥にも生えている場合には、思い切って畳の表替えを依頼してみてはいかがでしょうか?

カビをきれいに取り除いて、引き続き『至福の畳ライフ』を送ってくださいね。

1 Comment

現在コメントは受け付けておりません。