喪中のときの新年の挨拶はどうする?3つのシーン別回答例

身内が亡くなって喪中の期間に年が明けました。こんなとき新年の挨拶はどのようにすればいいのでしょうか。

自分から「新年おめでとう」と言えないことはなんとなくわかるけれど、「おめでとう」と言われたときに何と返事するのが正解か…悩みますよね。

この記事では、おめでとうの返答例として「会社(社外)に対して」「会社(社内)に対して」「友人に対して」シーン別にご紹介します。

そもそも喪中とは?

喪中とは「故人の冥福を祈り、派手な行動を避ける期間」とされています。

具体的には、身内に不幸があった場合は、自身の慶事(結婚式などのお祝いごと)を控えたり、慶事への参加・出席を見合わせたりします。

喪中の期間については色々な考え方がありますが、一般的には翌年の新年の挨拶は差し控えることが共通しています。

慶事への参加を見合わせる「忌中」期間とは?

特に「忌中」と呼ばれる、亡くなってから四十九日の法要までは、遺族は慶事への参加を見合わせます。

四十九日の法要が終われば「忌明け」となり、慶事への参列をしても問題ないと言われています。

新年の挨拶にふさわしい言葉

自身が喪中の場合は次のような祝賀の言葉を使わないのが一般的です。

・「あけましておめでとうございます」
・「新年おめでとうございます」

身内に不幸があって悲しみに暮れているときには、新年だからといって「おめでとう」と言える気持ちにはなれないですよね。

喪中時のあいさつのポイントは、「昨年お世話になったことへのお礼」と「新年の付き合いをお願い」するの二点にあります。

・「昨年は大変お世話になりました。」
・「今年もどうぞよろしくお願いします。」

「おめでとう」という祝賀の言葉こそ入っていませんが、新しい年を迎えての挨拶としておかしい点はないですよね。

では具体的にどのような言葉が新年の挨拶としてふさわしいのでしょうか。

シーン別に見ていきましょう。

喪中時:会社(社外)に対しての新年の挨拶

会社の社外(顧客、取引先)に対しては、特に喪中は関係ありませんので例年通りの挨拶とするのが一般的です

会社(法人)同士の関係になり公私を分けて考えますので、あくまで○○株式会社の中の△△(自分)という位置づけになってしまいます。

ただし、どうしても気持ちが切り替えられず「おめでとう」と言うのに抵抗がある場合は、相手に気を遣わせないようにして、「昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」といった挨拶をするとよいでしょう。

喪中時:会社(社内)に対しての新年の挨拶

会社の社外に対しては喪中は関係ありませんが、社内の場合は少し違ってきます。

忌引き休暇を申請したときなどに上司や同僚に「身内の不幸」が伝わっていることもあるでしょう。あるいは、喪中はがきを送っているかもしれませんね。

あなたが喪中であることを知っている相手に対しては、きちんとお祝いの言葉を避けて挨拶をしましょう。ここで「おめでとう」と言ってしまうと、逆に常識を疑われてしまうことにもなりかねません。

また、喪中であることを伝えていない相手から挨拶された場合でも、同様にお祝いの言葉を避けて「今年もよろしくお願いします。」といった挨拶にすればよいでしょう。

仲がよい、ある程度の付き合いがある場合は、会話の流れでお知らせするように伝えるのもありかもしれません。

喪中時:友人に対しての新年の挨拶

友人に対しては、会社・社内と同様に「不幸を知らせているかどうか」がポイントになります。

喪中はがきなどで不幸を知らせているのであれば、「おめでとう」などのお祝いの言葉を避けて挨拶しましょう。

・「昨年は色々とありがとう。今年もよろしくね。」

不幸を知らせていないとき、またはあえて知らせない場合でも、同様にお祝いの言葉を避けて「今年もよろしくね。」といった挨拶にするとよいでしょう。

年賀状を受け取った場合の対応

喪中の間に年賀状を受け取ったらどうすればいいでしょうか。

喪中では、もらった年賀状の返事としても「新年おめでとう」などの年賀の挨拶は慎むべきなので、松の内(1月7日前後)がすぎてから「寒中お見舞い状」として返事を出すとよいでしょう。



寒中お見舞い状とは?

「寒中お見舞状」は本来は季節の挨拶状として使われるものですが、年賀状と時期が近いために省略されることが多いものです。

喪中では「年賀状」としては返せませんので、この寒中お見舞状にお礼の言葉を入れて送るとよいでしょう

書くときの注意点としては、年賀の「賀」はおめでたい言葉なので使用を控え、「年賀状」は「お年始状」や「年頭のご挨拶」といった表現に言い換えます。

また、「おめでとう」「お喜び」といった表現も使いません。もし喪中はがきを出していなければ、その旨を詫びる文章を入れましょう。

寒中見舞い状の文章構成

1. 寒中見舞いの言葉
2. 年賀状へのお礼
3. 喪中のお知らせ
4. 喪中はがきを出さなかったことへのお詫び
5. 締めの挨拶

寒中お見舞い状の文例

寒中お見舞い申し上げます。 …(1)

 

ご丁寧なお年始状をいただき、ありがたく存じます。 … (2)

亡き祖父の喪中につき年頭の挨拶を控えさせていただきました。 …(3)

旧年中にお知らせ申し上げるべきところ、年を越してしまいました非礼を深謝いたします。 …(4)

寒い日が続きますが、風邪など召されませぬようお気を付けください。 …(5)

詳しくは「喪中の間に年賀状をもらったら?返信の仕方と文例」という記事でご紹介しています。

 

喪中のときの新年の挨拶まとめ

それぞれのシーンで対応が異なってきますが、基本的なところは共通ですので次のポイントは押さえておくといいですよ。

直接声をかけられたときは…

「あけましておめでとう」などと言われることが多いですが、喪中ですので自分からはお祝いの言葉を言うことができません

・「おめでとう」などお祝いの言葉は避ける。
・「昨年のお礼」は伝える。
・「今年もよろしくお願いします」という挨拶は含める。

たとえば、「昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。」とすれば、お祝いの言葉は避けていますし、自然な返答になりますよね

年賀状をいただいたときは…

喪中はがきを出した相手・出さなかった相手に関わらず、年賀状をいただいたときはどうすればよいでしょうか。

年賀状としては返事をしない
1月8日以降に「寒中お見舞い状」として出す

という対応をするのがスマートでしょう。

相手からうっかり「おめでとうございます」と言われても、「うちは喪中だから…」ときちっと説明できる間柄ばかりではないですよね。

ご紹介してきたことを踏まえて、さっとスマートな受け答えができるように心がけたいですね