会社関係の香典の相場は?多すぎても失礼!3通りの金額例

会社勤めをしていると、仕事の関係で通夜や葬儀・告別式に参列する機会があります。

職場内では同僚や上司、部下、またはその家族に対して、社外では取引先に対して香典を出すこともあるでしょう。

そのようなとき、「香典はいくら包むのがいいのか」「失礼にあたらない金額はどれくらいなのか」と悩んでしまいますよね。

この記事では、「基本の考え方!香典の大原則」「香典の相場とその理由」についてご紹介していきます。

基本の考え方!香典の大原則

目上に薄く、目下に厚く

香典の金額には「目上に薄く、目下に厚く」という大原則があります。

目上に薄く
自分より年齢や地位の高い人に対しては、金額を薄く(少なく、と言うよりは必要以上に多くしないように)します。

お世話になった人が亡くなったからといって、多めの香典を包むのは逆に失礼にあたりますので気をつけましょう。

 

目下に厚く
年齢や地位の高い人ほど、目下の人に香典を出すときは厚く(金額を多く)します。

自身が社長や役員、管理職などである場合は、相場よりやや多めに出しましょう。

金額は奇数にする

包む金額は3,000円、5,000円、10,000円といった奇数の数字が一般的です。

これは日本古来の陰陽道にある「奇数は吉、偶数は凶」という考え方が基になっていると言われています。

2だけは特別
ただし、(親族などに対して)1万円では少なく3万円では多いという場合に「2万円」を包むケースも多く、便宜上、2という数字だけは偶数でもよいとされているようです。

なお、慶事の金額と同様に、4と9の数字を使わないのが一般的です。四 = 死、九 = 苦しむに通じるため、4,000円や9,000円といった金額は避けるようにしましょう

香典の金額を書く際は、たとえば「壱萬圓(一万円)」といった漢数字の旧字体を使います。

その書き方については「香典の中袋の書き方!押さえておきたいポイントとQ&A集」という記事にまとめていますのでご覧ください。

お札は新札でも可、ただし一度折る

弔事(不幸事)では基本的に新札を使いません。

場合によっては「不幸事が起きることを見越して、以前から準備していたのか」という印象を与えてしまうからです。

新札以外には使い古したお札しかない場合、一度半分に折って折り目を付けてから包むとよいでしょう。

ちょっとしたことですが、そうすれば以前から準備していたという印象を与えなくて済みます。遺族に対していかに不快な思いをさせないかがポイントです。

詳しくは「香典のお札の向きはどれが正解?迷わない表書きの選び方も」という記事に書いていますので、そちらもご覧ください。

少なかったと思っても追加はNG!

通夜に香典を持参し、後になってから自分が包んだ金額が少なかったかもしれない…と思うことがあるかもしれません。

そうであっても、葬儀・告別式のときに再度香典を持参してはいけません。「不幸が重なる」という大変失礼な行為にあたりますので気をつけましょう。

香典が少なかった場合、初七日や四十九日の法要などの際に供物・供花を贈るという方法があります。ただし、故人と会社だけの付き合いであるなど、親しい間柄でない場合はなかなかむずかしい方法です。

香典の金額決めはやり直しができないことなので、事前に会社の方ときちんと相談するなどして準備に当たるとよいでしょう。

個人で香典を出す場合の相場

本人が亡くなった場合

職場関係の方が亡くなった場合の香典は、おおよそ5,000円が相場とされています。亡くなったのが自分の上司や先輩であっても、先ほどの大原則「目上に薄く」の通り、金額は5,000円でよいと考えられています。

ですので、参列する場合の香典は5,000円が無難な金額と言えるでしょう。

なお、自分の立場が会社の社長や役員である場合は、「目下に厚く」で相場より多めの5,000円~10,000円とすることが多いようです

なぜ5,000円?3,000円ではいけないの?

葬儀に参列するのに3,000円の香典を包む人がいますが、参列するなら極力5,000円以上を包むようにしましょう

遺族側は「香典返し」として、香典金額の半額相当の品物を返す必要があるからです。

また近頃は「即日返し」といって、当日その場で香典返しを渡すことが増えてきました。この場合、一律2,500円~3,000円程度の品物を準備していることが多いため、香典が3,000円だと遺族側の負担の方が大きくなってしまいます。

「葬儀費用の負担を助け合う」という意味合いの香典ですので、参列することで遺族の負担を増やしてしまうのは不本意ですよね。

参列する場合は5,000円以上を包むようにして、遺族の負担にならないようにしたいものです。

参列できない場合は?

事情があり葬儀にできない場合は、香典を現金書留で郵送するといいでしょう。

詳しくは「香典の郵送時に添える手紙。7つの文例&5つのNGマナー」という記事にまとめています。

 

本人の家族が亡くなった場合

会社の同僚など本人ではなく、その家族が亡くなった場合はどうしたらいいでしょうか。

家族が亡くなった場合は葬儀に参列しないケースも考えられますので、基本的には相談しやすい同僚・上司の方にまず相談するようにしましょう。

相場としては3,000円が一般的になります。基本的には大原則に従い、目下の人の家族であれば厚くします。



会社有志で香典を出す場合の相場

会社によっては個人で香典を包まず、有志で少額ずつ出し合ってまとめて渡す場合があります

金額はひとり1,000円~2,000円が一般的です。

全員の分をまとめてひとつの香典袋に入れますが、そのままでは誰がいくら包んでくれたのかがわかりません。

次のように部署、氏名、金額を記入したメモを同封するとよいでしょう。基本的には縦書きとします

何名までという人数制限はありませんが、目安として30人くらいまでが常識の範囲内だと言えるでしょう。

同じ会社で事業所が複数あるような場合も、できるだけひとつにまとめると親切です。

有志の場合は香典返しの辞退を検討

一人ひとりで出す金額が少額のため、「香典返し」の際に相手方を苦慮させてしまうことがあります。

有志で出し合う場合、「家族を亡くして大変なときに余計な気遣いをさせたくない」という理由から、香典返しを辞退するケースが見られます。

先ほどの部署、氏名、金額を記入したメモに一筆添えるとよいでしょう。

「まことに勝手ではございますが、お返しなどのご配慮は遠慮させていただきたく、お願い申しあげます。」

相手方から言い出せるような内容ではありませんので、このように書き添えておくと親切と言えるでしょう。

硬貨・小銭は絶対NG!

言うまでもありませんが、香典は必ずお札で用意しましょう。絶対に硬貨を含めてはいけません。

重たい、かさばる… 等の理由はありますが、それ以前に香典はお札で用意するものというのが常識です。

たとえば「ひとり500円」という集め方をしていると、端数が出やすくなりますので注意が必要です。

・500円足して、1,000円単位のキリのいい金額にする。
(差額はみんなで負担する。)

・集めた人が手持ちのお札と両替する or 銀行で両替する。

・最初から2人1組でお金を集める。
ひとりは1,000円札を出し、もうひとりがその人に500円を渡す。

香典を包むという気持ちは大切ですが、非常識な包み方をしてしまうと、せっかくの厚意が台無しになるどころか失礼にあたってしまいます。最低限のマナーを持つようにしたいですね。

会社経費で香典を出す場合の相場

会社社長や役員、管理職クラスであれば、会社経費から香典を出すことがあります。

基本的には社内規定や就業規則に定められていますので、それに基づき香典金額を決めることになります。

この場合、香典の表書きには「会社名」「社長名」が入ります。

取引先の重役が亡くなった場合にも、会社名・社長名で出すことになります。

会社関係の香典の相場まとめ

香典の金額は本当に悩んでしまうものですが、大原則は「目上に薄く、目下に厚く」です。

金額が多すぎるのも失礼にあたりますので、故人との関係をよく考えて金額を決めて下さいね。