エアコンの除湿を効果的に使う2つの方法!除湿機との違い

暑さが厳しい夏。「エアコンの温度を下げて涼しくしよう!」と思いますよね。
ですが、夏をカラッと快適に過ごすためには「適切な湿度」をキープすることも大切です。

これからお伝えする2つのポイントをおさえて、エアコンの除湿機能を効果的に使いましょう。

そしてもう一つ!除湿をするには、「除湿機」という頼もしい家電が存在します。
洗濯物の室内干しの強い味方ですが、エアコンの除湿機能とどう違うのでしょうか?

今回は「エアコンの除湿機能を効果的に使うポイント」 「除湿機の種類と電気代」についてお伝えしていきます!

 

エアコンの湿度設定は何%が最適?

快適な室内の温度・湿度は次のとおりです。

夏:温度25~28℃、湿度55%~65%

 

冬:温度18~22℃、湿度45%~60%

 

【参考:株式会社クレセル・快適な温度湿度は?】

夏は室温28℃を境に熱中症患者が増加します。また、湿度60%を超えるとダニやカビが発生しやすくなります。

 

エアコンの除湿・冷房を効果的に!心がけたい2つのポイント

エアコンの除湿を効果的に使う方法は、冷房と共通しています。
「効果的に使う=電気代の節約」にもなるので、ぜひやってみてください。

同じ温度設定で、除湿・冷房機能を使うためには・・・

・エアコンフィルターをこまめに掃除する。
・カーテンを使用し、日光をさえぎる。
・室外機の上や周りに物を置かない。

などの方法があります。

・エアコンの掃除方法

 

エアコンのフィルター掃除方法についてはこちら→エアコン掃除のやり方。簡単!写真つき完全マニュアル

エアコンの室外機の掃除方法についてはこちら→エアコン室外機の掃除を簡単に!写真つき完全マニュアル

なかでもしっかり押させておきたいポイントは以下の2点です。

①風向きの調節をする

冷たい空気は下、暖かい空気は上に集まります。

冷房使用時:風向きを水平にする
暖房使用時:風向きを下にする

冷房がどっちで、暖房がどっちだっけ?とすぐわからなくなるのは私だけ・・・ですかね・・・。
でも、これでしっかり覚えましたよ!!

冷たい空気と暖かい空気、それぞれの特徴をいかして、風向きを設定するようにしましょう。

 

②扇風機やサーキュレータの併用

先ほどと説明したとおり、冷たい空気と暖かい空気はそれぞれたまり場があります。
効率よく空気を循環させるために、扇風機やサーキュレーターを併用してエアコンをアシストしましょう。

扇風機やサーキュレータの電気代の方がずっと安いです。(扇風機の電気代は冷房の10分の1以下というデータもあります。)

 

ちなみに、冷房使用時は扇風機で十分ですが、暖房使用時はサーキュレーターが活躍します。
暖かい空気は下にたまっているので、サーキュレーターのように高さが低いものの方が下の空気を押し上げやすいということです。

アマゾンでのレビューの数と評価がすごい・・・。ベストセラー商品です。

最近の扇風機はエアコンとの併用も意識されたタイプが多く、高さを極限まで低くできたり、首の角度も幅広く設定できるので便利ですね。

静かで省エネ、やさしい風が吹く扇風機として有名なバルミューダの「The Green Fan」。ポールを取り外してちびっこくなるので、サーキュレーターとしても使えます。ひと夏の電気代が約30円というので驚きです。

実家にあるのですが、ほんと風が優しいんですよね。扇風機嫌いな私も、心地よく使えました。

わざわざ購入する必要はありませんが、買い替えの時には、エアコンとの併用も念頭に置いて選びましょう。

それにしても・・・「扇風機=夏の風物詩」という時代ではなくなってきたんですね。しみじみ。

 

除湿機という選択肢

除湿機を使うメリット

エアコンの除湿機能を使うほかに、湿度を下げる方法があります。
それは除湿機!!

除湿機って家電の中ではちょっとマイナーですよね。
うちの家でも実家でも親戚の家でも使ってないので、その存在についてはおぼろげにしか把握していませんでした。

が、調べてみるとなかなか便利そうです。

除湿機を使うメリット

 

・エアコンがない場所でも除湿ができる。

 

・簡単に移動させることができる。

 

・エアコンのような工事が不要。引越し時にも手間や費用が発生しない。

うちにはエアコンのない部屋があって、雨の日はその部屋で洗濯物を室内干しします。
もーなかなか乾きません!!

除湿機能のついているエアコンを新たに購入したいところですが・・・。エアコンは引越しする時に、工事費用が発生するんですよね。
エアコンを外して取り付ける作業に1台あたり2万円以上した記憶があります。

賃貸暮らしなので、また引越しをする可能性を考えると・・・エアコンの購入は二の足を踏んでしまいます。
その悩みを見事に解決してくれるのが、除湿機でした!

 

除湿機とエアコンの除湿、電気代はどちらがお得?

電気代については使用する機種や室内環境によって様々なので、一概に「除湿機が安い!」「エアコンが安い!」と断言することは難しいです。
具体例をあげて比較したので、参考にしてみて下さい。

 

除湿機の電気代

パナソニックの『F-YHPX200』というハイブリッド方式の除湿機を例にあげます。

パナソニック『F-YHPX200』の電気代と機能

 

室内の除湿:10円弱(1時間あたり)。1日8時間の利用した場合、かかる電気代は80円弱。

 

衣類乾燥:「速乾」で約20円、「おまかせ」で10円弱(1時間あたり)。6畳の部屋で2キロの洗濯物だと「速乾」なら40分、「おまかせ」なら53分で乾きます!

1時間弱で洗濯物が乾くなんて!想像していた以上のパワーです。

注意
除湿機には、先にご紹介した「ハイブリッド方式」のほかに「コンプレッサー方式」「ゼオライト(デシカント)方式」の3種類があります。それぞれに電気代が異なります。

・コンプレッサー方式:約5円/1時間
・ゼオライト(デシカント)方式:約13円/1時間

※木造7畳/鉄筋14畳向けのタイプを使用した場合
※それぞれの方式の違いについては、後の「除湿機の3つの種類 メリット・デメリット」で詳しくご説明します。

エアコンの電気代

対するエアコンの電気代ですが、パナソニック『CS-224CF』という2014年に発売されたルームエアコンを例にあげます。
※除湿(弱冷房除湿方式の場合)は、冷房と電気代が同じくらいなので、冷房の電気代を参考にしましょう。

パナソニック『CS-224CF』の電気代

 

約15円~20円/時間くらい。(6畳~10畳用)

 

ですが、ここで注意しなければいけないのが次の2つ。

・古いエアコンの場合

 

例えば15年前のエアコンの場合、電気代が約1.8倍というデータがあります。かけ算すると1時間あたり27円~36円になりますね。

 

 

・再熱除湿方式のエアコンの場合

 

再熱除湿方式とは、エアコンの除湿方式の一つです。除湿をした上で、冷えた空気を温めて室内に送り出すという仕組みです。冷房や弱冷房除湿方式と比べて電気代が約1.2倍になることも!

 

※再熱除湿方式について、詳しくは後ほど!



 

除湿機の3つの種類 メリット・デメリット

先ほどご紹介した除湿機(パナソニックの『F-YHPX200』)はハイブリッド方式のもの。
除湿機はハイブリッド方式コンプレッサー方式デシカント方式の3つのタイプに分類されます。

 

【コンプレッサー方式】

空気を冷やすことで除湿します。(エアコンの除湿機能と同じ。)

 

メリット:除湿力がある。電気代が安い。室温上昇が少ない。

 

デメリット:室温が下がると除湿力が落ちるので、冬の使用には不向き。騒音がある。重たくて大きい。

 

 

【ゼオライト(デシカント)方式】

ゼオライトという乾燥剤に水分を吸着させることで除湿します。

 

メリット:軽量でコンパクト。室温による除湿力の差が少なく、季節を問わず使える。運転音が静か。

 

デメリット:室温上昇が大きいので夏の使用には不向き。電気代がかかる。

 

 

【ハイブリッド方式】

この二つの方式を両方搭載。環境に応じて二つの方式を使い分けて除湿します。

 

メリット:コンプレッサー式とゼオライト式のメリットを合わせ持つ。

 

デメリット:価格が高い!重たくて大きい。

 

それぞれに一長一短ですね。

 

エアコンの除湿と冷房の違いは?電気代はどっちが安い?

 

今度はエアコンの除湿機能と冷房機能の比較をしたいと思います。

エアコンの除湿(またはドライ)を使うと涼しくなりますよね。
実は除湿を使うと、湿度だけではなく、温度も下がります。

温度が下がるなら「冷房とどう違うの?」と思いますが・・・その答えは「何を優先した機能か」ということ。

・エアコンの冷房
部屋の温度を下げることを優先した機能

 

・エアコンの除湿
部屋の湿度を下げることを優先した機能

 

エアコンの除湿で温度設定ができるのはなぜ?

なかには、エアコンの除湿機能に温度設定がある機種もありますよね。
除湿なのに、温度を調節できるのはどうしてなのか気になる・・・・?

ざっくりとご説明すると、湿度を設定してそれを最優先させてしまうとさむーーーーい部屋になってしまうから。です。
いくらカラッとしていても、そんなのいやですよね・・・。笑

詳しくはこちらのQ&Aを参考にして下さい。
エアコンの除湿と冷房!同じ温度ならどっちが安い?徹底解説

 

エアコンの除湿と冷房、電気代はどちらが安い?

ジメジメを解消するにはもってこいのエアコンの除湿機能。

ですが、気になるのは電気代のことですよね。「除湿の方が冷え方がマイルドだし、電気代が安い」と思って、使っていませんか?
それは実は逆効果!かもしれません・・・。

除湿と冷房の電気代を比較するとき、ポイントとなるのは「除湿方式のちがい」です。
エアコンには、「弱冷房除湿」「再熱除湿」という二つの除湿方式があります。

この二つのちがいは、『除湿することで冷えた空気をそのままにするか、暖めなおすか』ということ。

弱冷房除湿→冷えたまま室内に送り出す。

 

再熱除湿→冷えた空気を温めて室内に送り出す。

当然、再熱除湿の方が電気代がUPします。1.2倍になるケースも。

冷房も含めて電気代を比較すると次のようになります。

・電気代の比較

 

 弱冷房除湿≦冷房<再熱除湿

ちなみにうちの実家では、除湿の方が電気代が安いと思い込み、10年間「暑さはそれほどでもないから除湿で我慢しよう運動」を励行していました。
ですが、この度エアコンの除湿方式を確認したところ、電気代がかかる再熱除湿だったことが発覚!!見事に逆効果でした。

冷房我慢していたのに・・・。

除湿の方式によって電気代が大きく変わるということがわかったところで、気になるのは『家のエアコンが弱冷房除湿か?再熱除湿か?』ということですよね。

「除湿方式の詳しい説明」と「除湿方式のメーカー別・確認方法」についてはこちらを参考にしてください。
エアコンの除湿と冷房!同じ温度ならどっちが安い?徹底解説

除湿をすると、カビ・ダニ・雑菌の予防もできる!

「ちょっとジメジメして不快だけど、除湿までしなくてもまぁいいか・・・」と思うかもしれません。
ですが、湿度が高い状態をそのままにしておくと「カビ」「ダニ」の発生など、思わぬ被害を招くことになります。

特に次のような場合は、積極的にエアコンの除湿機能や除湿機を使用しましょう。

・洗濯物を室内干ししている。

 

・日中留守がちで換気が不十分。

 

・以前にカビやダニなどの被害にあったことがある。

カビは湿度80%以上(ただし室内の湿度が80%以下でも、付着する場所に水分があれば発生する)、ダニは60~80%を好みます。

カビは普段目の届きにくい、押入れの奥や、ベッドの下、棚の裏などに発生。気がついたときにはびっしり生えていた!というパターンが多いので、怖いですね。

ダニは梅雨明け~夏にかけて爆発的に繁殖。あちこちにできる、発疹と強いかゆみに悩まされることになります。
湿度55%以下の環境では生息できないので、この特徴を利用して対策をしましょう。

 

洗濯物を室内干しすると気になるのが独特の臭い。その原因である雑菌は、洗濯物が湿っている状態で増殖します。
なるべく早く乾かす工夫をすることで、雑菌の増殖をおさえ、臭いを予防することができます。

洗濯物の気になる臭い対策についてはこちら→生乾きの臭いを即効で消す方法!家にある○○でラクラク解決

 

ダニ被害経験談

実は私、ダニ被害経験があります。
どうやら里帰り出産中にしまいこんでいた私の布団にダニが繁殖していたようで・・・これはもう、ホラーですよ。

かゆいし、朝起きるたびに発疹が増えているので、寝ている間に自分の体にダニがうようよたかっているのかと想像したら・・・ほんとつらい日々でした。
湿度を55%以下に保つことがダニ対策として有効ですが、畳の中や布団の中に入り込んだダニには効かないかもしれませんね。

私はこちらの商品を併用することで一件落着しました。

まとめ

昔、帰国子女の友人が「日本の夏ってなんでこんなにジメジメしてんの!」と言っていたことがありました。
アメリカの夏はもっとカラッとしていて爽やかだったとか。

日本の夏がきついのは、暑さもそうですが、湿度も大きく関係しているのでしょうね。
海外に住んだことがないので、ずっと夏ってこういうものだと思っていましたが・・・。うらやましい。

しかし、私たちにはジメジメした夏の強い味方!「エアコンの除湿機能」があります。
上手に活用して、カラッと涼しい部屋でくつろぎましょう。

くれぐれも、再熱除湿方式のエアコンにはご注意くださいね。