衝撃!!エアコンのファンにカビが生えてる・・・。
今すぐ掃除したいけど、エアコンって壁にくっついているし、電化製品だし・・・なんだか難しそう。
使う洗剤の種類やどんな掃除方法がいいかなど、わからないことだらけですよね。
でも!カビをそのまま放置しておくと、肺炎やアレルギー症状など健康に害をもたらす可能性大。自分や家族の健康のためにも、しっかり掃除しましょう。
エアコンのカビ掃除のコツは、無理せずにできる範囲で行うこと。
掃除が原因で故障やカビの増殖などのトラブルをまねくケースも多いので、掃除方法は慎重に選びましょう。
今回は、「エアコンのカビ掃除を自分でする方法」 「トラブルの原因になる!?NG掃除方法」 「クリーニング業者を選ぶポイント」について、説明します。
もくじ
エアコンのカビを除去する!3つの掃除方法
エアコンのカビ掃除を自分でする方法は、次の3つです。
A.中性洗剤をつけた布で拭きとる。
B.専用の洗浄スプレーを吹きかける。
C.エアコンを分解してパーツごとに丸洗いする。
このうち、おすすめなのは「A.中性洗剤をつけた布で拭きとる。」方法。
BやCはエアコンを故障させたり、元の状態に戻せなくなるなどのリスクが高いので、避けた方がいいでしょう。
(※詳しくはのちほど!)
エアコンのカビ掃除を自分でする方法
この項では、エアコンのカビを”中性洗剤をつけた布で拭きとる”掃除方法についてお伝えします。
まずはじめに言っておくと・・・
エアコンのカビ掃除を自分でできる範囲は限られています。
あくまで応急処置。根本解決にはなりません。
カビをしっかり除去したいなら、やはりプロに依頼することをおすすめします。
ですが、エアコンクリーニングはそれなりの費用がかかるので、そう頻繁には頼めませんよね。
「自分でできるところだけでも、掃除したい」という場合は、次の手順で掃除しましょう。
ルーバー・吹き出し口・ファンを掃除する方法
①中性洗剤を水で薄めた洗浄液に布をひたす。
②布を指に巻きつけ、ほこりやカビを拭き取る。
③同じ場所を水拭きする。
④送風モードで2時間運転し、内部を乾燥させる。
※パーツの名前や場所がわかりにくいので、ちょっと補足で説明しますね。
ルーバー
ルーバーは空気の出入り口部分にある、風向きを調節する羽のこと。
ルーバーは手動で動かせる場合とそうでない場合がありますので、動かす時は様子を見ながらそっと力を加えましょう。
吹き出し口
吹き出し口は、その名のとおり空気が出てくるところ。
黒ずみや黒い斑点はカビなので、しっかり拭き掃除しましょう。
ファン
ファンとは、ルーバー(風向き調整羽)の奥にあるパーツ。
くるくると回転して、空気を室内に送り出す役割をしています。
ルーバーが前方にあるため、掃除できる範囲は限られていますが、
中性洗剤をつけた布で優しくカビを拭き取りましょう。
『送風モードで2時間』運転させることをお忘れなく!
フィンを掃除する方法
フィン
フィルターの後ろにあり、等間隔に金属の板が並んでいるパーツです。
アルミでできているので、少しの力で簡単に曲がってしまいます。
変形すると、エアコンの性能が落ちてしまうため、十分注意してください。
また、手で直接触れると怪我をすることもありますので、軍手を着用すると安心です。
フィンの掃除は掃除機に専用ノズルをつけ、浮かせながらさっと吸い取る程度にとどめておきましょう。
フィルターを掃除する方法
フィルター
エアコンのフィルターは、2週間に1回の頻度で掃除しましょう。
①フィルターを外して、掃除機でほこりを吸い取る。
②ていねいに掃除したい場合は、シャワーで水洗いをすると◎
③お掃除ロボット付きのエアコンの場合は、ダストボックスにゴミが溜まっていないかをチェック!してくださいね。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
エアコンのフィルター自体にカビが生えているということは、あまりないと思いますが(※生えていたら重症です!!使用を控えて、業者にクリーニングの依頼しましょう。)
フィルターを清潔にしておくと、ほこりをしっかりキャッチしてくれるので、内部に汚れが付着しにくく、カビ発生の予防になります。
エアコンのカビ掃除のコツは『深追いしない』こと
エアコンのカビ掃除は、深追いしないことが大切です。
むきになって奥の方まで掃除しようとすると、破損や故障の原因になります。
わが家では、エアコンのフィンと呼ばれる金属板が連なるパーツに掃除機のノズルをつけてかけたところ、力が入って歪んでしまいました・・・。
以来、スイングさせると「キン」という金属音が聞こえるように・・・。
コショウスルノカナ・・・どきどき・・・。
(皆さんは、ノズルを浮かせながら吸い取ってくださいね。)
ついつい力が入って、「ルーバーが折れた」「ファンが歪んだ」というのもよくあるケース。
くれぐれも慎重に行いましょう。
エアコンの故障をまねく!?3つのNG掃除
次はおすすめできない、エアコンのNG掃除とその理由についてです。
どれも一般的な掃除方法として紹介されているものではありますが、故障などのトラブルにつながる可能性があります。
エアコンの掃除方法は、リスクもよく把握した上で慎重に選びましょう。
1.スプレー洗剤でカビ掃除!はNG
①電装部分にスプレーや水がかかり、故障の原因になる。
②とれた汚れがホースに詰まり、水漏れの原因になる。
③すすぎが不十分で、スプレーの成分がエアコン内部に残り、カビの増殖につながる。
④分解せずに掃除できる範囲は限られ、カビの繁殖が最もすさまじいところは掃除できない。
⑤養生が大変。
エアコンの内部を掃除するスプレー。
よく見かけますよね。
「吹きかけてすすぐだけなので、手軽そう!」ですが、実は後々トラブルの元になってしまうことも・・・。
①電装部分にスプレーや水がかかり、故障の原因になる。
あやまって、エアコンの電装部分にスプレーや水がかかってしまった場合、故障します。
すぐに異変が起こらなくても、半年以上経過してから故障した。
原因は電装部分の腐食だった、というケースも多いので、ご注意を。
②とれた汚れがホースに詰まり、水漏れの原因になる。
③すすぎが不十分で、スプレーの成分がエアコン内部に残り、カビの増殖につながる。
これらは、すすぎの問題ですよね。
「スプレーでカビ掃除完了→その汚れ、どうする??」という話です。
霧吹きやペットボトルの水で地道に流すようですが、水圧が不十分でホースの中に詰まってトラブルの原因になることがあります。
「スプレーの成分をしっかり流し落とせるか?」という不安も残ります。
スプレーの成分が養分になって、さらなるカビの繁殖をまねく結果になってしまっては、目もあてられません。
④スプレーを吹きかけられる範囲は限られ、カビの繁殖が最もすさまじいところは掃除できない。
エアコンのパーツは、奥にあるものほどカビが繁殖しやすい傾向にあります。
中でも”ドレンパン”といって、水滴の受け皿になっているパーツはカビの温床になっている可能性が高いですが、スプレーは届きません。
⑤養生が大変。
養生は、スプレーを使って掃除する以上、避けて通れない工程です。
水分厳禁なエアコンの電装部分はもちろんのこと、周囲の家具や壁にもかからないようにビニールシートなどでしっかり保護しなければいけません。
すすぎでは水をたくさん使いますから、エアコンから流れる汚水をしっかりバケツにキャッチする仕組みも必要です。
この養生の作業に時間がかかり、苦労します。
2.エアコンのファンの掃除にカビキラー!はNG
ファンのカビって目立ちますよね・・・。
「カビにはやっぱりカビキラー??」
いえいえ、エアコンの掃除にカビキラーの使用は厳禁です。
カビキラーは塩素系漂白剤。しっかりと水で洗い流す必要のある洗剤です。
カビキラーには、赤字で以下のような注意書きがされています。
・使用時には必ず換気する。
・体調がすぐれない方、心臓病・呼吸器疾患の方は使用しない。
そして、使用方法には以下のような項目があります。
・スプレーして数分後、充分に水で洗い流す。
仮にエアコンにカビキラーを吹きかてカビを除去できたとしても、その後に充分なすすぎができますか?
まさか、お風呂場の掃除のときのように、エアコンにシャワーの水をじゃーじゃーかけるわけにもいきませんよね。
成分が残ったままだとツーンとした独特の臭いが続き、人体に害を及ぼす可能性もあります。
エアコンのパーツそのものもいためかねません。
そもそもカビキラーの用途には、エアコン掃除は含まれていません。
カビキラーはパワーの強い洗剤ですから、用途や使用方法はしっかりと守り、安全に使いましょう。
ちなみに、ファンのカビは吹き出し口からよく見える場所なので目立ちますが、ファンにカビが繁殖しているということは、「ファンのさらに奥にあるパーツにはもっと生えている」ということを認識しておきましょう。
3.エアコンを分解してカビ掃除!はNG
エアコンを壁につけたまま掃除するのって、入念な養生が必要だったり、すすぎが不十分になったりと色々問題があります。
ならば、「パーツを取り外して丸洗いしちゃえばいいんじゃない??」
ということですが・・・これはおすすめできません。
戻せなくなります。
毎年、エアコン業者に「掃除しようとして分解したら戻せなくなった。」というSOSの電話がかかってくるそうです。
分解して掃除する方法をわかりやすく解説した動画もたくさん公開されているので、「自分にもできそう?」と思ってしまいがちですが、大きな賭けになりそうですね。
シーズンONになるとエアコン業者は忙しく、依頼してもすぐに対応してもらえないですし、
そうなるとしばらく蒸し風呂のような部屋で過ごすことになってしまいます。
しかも、ちゃんと元に戻るかわからない・・・。
ということで、やめておいた方がいいと思います。
エアコン掃除におすすめの洗剤
基本的には上で説明したとおり、エアコン内部のカビ掃除を自分ですることはおすすめしません。
ただ、リスクを承知の上でどうしてもしたい場合は、こちらの洗剤がおすすめです。
「かわゆい花子」は界面活性剤が使用されていないエコ洗剤で、酸素の力でエアコンの汚れを落とします。
この洗剤はなんと、使用後時間が経過するとほぼ水に戻ります!!
エアコンの掃除は洗剤のすすぎ洗いが十分できないことが原因でカビの増殖につながりますが、この洗剤なら残留成分がほとんどないので安心して使うことができます。
(ただしこの洗剤を使って掃除したとしても、取り除いた汚れがホースに詰まって水漏れしたり、電装部分にかかって故障するリスクがあることには変わりありません。)
公式ホームページで「かわゆい花子」を使ったエアコンの掃除方法が説明されています。
洗剤の種類はちがいますが、掃除の手順はこちらの動画も参考になりますよ。
エアコンのカビを予防する5つの方法
エアコンのカビ掃除は、自分でできることは限られています。ですが、カビの繁殖予防は取り組めることがたくさんあります。
つまり、できてしまったカビを掃除することよりも、カビの繁殖をいかに抑制するかということの方が重要なのです。
1.フィルター掃除を2週間に1回行う
フィルターがきれいに保てていれば、内部の汚れを防ぐことができます。
ホコリやチリと水分が合わさってカビが発生するので、内部を清潔に保つことはとても大切です。
そのためには、フィルターを2週間に1回の頻度で掃除するようにしましょう。
お掃除ロボットつきのエアコンもありますが、お掃除ロボットではフィルターに付着した油汚れなどをきれいにすることはできませんし、汚れの取り残しが蓄積する場合もあります。
ロボットに任せきりにせずに、定期的にチェックする習慣をつけましょう。
2.エアコンを使用後には送風機能を使う
エアコンの内部は水分が多く、そのことがカビの発生の大きな要因です。
エアコンを使用したら、「内部クリーン」「内部乾燥」「送風機能」などの機能を活用して、内部を乾燥させましょう。
外出するときには、タイマー機能を使うといいですね。
ちなみに、これらの送風機能の電気代は決して高くありません。
わが家のエアコンの送風機能は「90分でわずか2円」という金額なので、「1日1回、90分」は使用して、乾燥させるようにしています。
3.室内の空気を清潔に保つ
エアコンは外からの空気を取り込むのではなく、室内の空気を循環させています。
室内の空気に雑菌やほこりが多いと、エアコン内部も汚れがたまりやすく、結果カビになります。
換気と室内の掃除をこまめにして清潔に保ちましょう。
4.室温の設定を低めに
環境面や健康面を考えるとあまりおすすめできませんが、室温の設定を27℃以下にするとカビの繁殖を抑制することができます。
5.カビ予防グッズを使う
最近注目を浴びている、バイオシリーズ。
微生物の力を活用し、「カビの生えにくい環境」をつくる、人にも環境にも優しいアイテムです。
エアコンの吸気口に貼るだけでカビ対策ができます。
しかし、注意しなければいけないのは、今あるカビを除去する目的では使用できないこと。
あくまで『カビを増殖を抑制する予防法』としてお使いください。
また、カビの繁殖が著しい場所では、微生物が力を発揮できず効果が表れないことも。
カビをしっかり除去してから使用を開始しましょう。
エアコンのタイプによっては吸気口に貼れないこともあるため、確認してくださいね。
これで安心!エアコン掃除の優良業者の選び方
エアコンのカビ掃除は、時間も手間もかかって大変そう。
自分でできる範囲には限界があり、表面上はいくらかきれいになっても、奥にはカビが潜んだままの状態です。
カビをきれいに除去するためには、やはりプロに依頼するほかありません。
高圧洗浄で洗い流したり、パーツを分解して丸洗いしたりと、素人にはできない技術で隅々まで洗浄してくれます。(掃除方法は、業者によって様々です。)
そして、エアコンクリーニングの業者選びはとっても重要!
汚れ具合によって、値段が跳ね上がったりするところもあるので、一律料金を保証しているところの方が安心ですね。
こちらの業者は、赤ちゃんの哺乳瓶洗浄にも使えるくらい安全な洗剤を使用。
料金も一律で、アフターサービスも充実しています。
エアコンクリーニングの業者選びについて詳しくは、こちらの記事をお読みください。
エアコンクリーニングを業者に依頼するとかかる費用
1台あたり約1万円が相場です。お掃除ロボットつきのエアコンの場合は、構造が複雑で掃除に時間がかかるため、1台あたり2万円以上かかることが多いようです。
また、閑散期(エアコンを使用しない春や秋)にはキャンペーンをやっていてお得な価格設定になっていたり、2台以上まとめて依頼する場合は割引があるところもあります。
エアコンのカビがもたらす健康被害
カビ掃除をせずにエアコンの使用を続けると『肺炎』『アレルギー症状の悪化』をまねくおそれがあります。
最近では、夏になるとテレビ番組でもよく取り上げられているのを見かけますね。
その原因は、冷えた空気といっしょに部屋に送り出されるカビの胞子です。
咳が続くなど夏風邪の症状がなかなかよくならない、アトピーが悪化したなど、夏場に具合が悪くなる場合は「エアコンのカビが原因ではないか?」とを疑ってみましょう。
大人よりも免疫力の低い、赤ちゃんや小さな子どもがいるご家庭では特に注意が必要です。
まとめ
自分でカビ掃除をする場合は、「できる範囲を慎重に」が合言葉です。
エアコンは高価ですし、何よりシーズン中は必需品。
「掃除して、故障させてしまった!」なんてことにならないように、気をつけてくださいね。
業者に依頼したい場合は、繁忙期は予約が取りにくいので、なるべく早めに依頼しておくようにしましょう。
カビをきれいに掃除して、気持ちのいい夏を過ごしたいですね。
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